フューネラルメイク

メイクというと美しく化粧を施すというイメージが一般的かと思います。

お亡くなりになった方に施すメイクというのは一般的なメイクとは全く異なりす。

しかし、残念なことに葬儀業界でもその基本的な知識や技術を習得せず故人様にフューネラルメイクを行っていることがほとんどです。

これもフューネラルメイクと表現をしてしまうことにも問題があるのかもしれません。。。。

実際のところメイク作業よりも大切になってくることは、ご遺体に対する適切な処置です。

亡くなった方に対する処置はいくつかに分類されます。

①病院や介護施設で行う処置。

こちらは主に最低限のケアを行う処置になります。

死後直後は口腔内、肛門などから体液が漏れる場合が多くあります。

こちらのふき取りなどを行いオムツの交換などを行うことが一般的です。

またその後体液が漏れ出る場合も多くあるため、自宅や会館到着後再度葬儀社が対応する必要があります。

話は戻りまして、それに加えエンゼルケアという表現で化粧などが施されていることがあります。

ここで残念なことがあります。病院や介護施設の方は懸命にメイクを行ってはくれますが、死後数日の対応に関しては行ったことがなく、ほとんどの方がその後葬儀終了まで亡くなられた方のお姿を最後までお見送りするということはないということです。

そのためトータルでの処置が困難です。

熱意をもって処置、メイクに取り組んでいただいている所もございますが、最終的には逆に故人様の皮膚や身体に負担をかけてしまっているケースもございます。

そのため個人的見解にはなりますが、病院や施設などでは、口腔内、肛門などのケアを行って頂き葬儀社へ引き継ぐことがいいのではないかと考えられます。

②葬儀社でのご遺体処置・フューネラルメイク

上記での引継ぎ後処置を行うのが葬儀社です。

葬儀社でのご遺体処置が最重要ポイントとなってきます。

人がお亡くなりになる状態というのは千差万別です。

ドライアイスと少しのメイクで乗り切れる方もいらっしゃることもあります。

しかし大半の方は口腔内のケアや故人様は死後、口や目が開いてきてしますケースが多くあります。

ここで大切になってくるのが依頼した葬儀社にそういった場合の適切な処置ができるスタッフがいるかどうかです。

私は前職で葬儀社専門のコンサルティング会社に関わっていたことや葬儀業界での繋がりも多いため、100近い葬儀会館のご遺体を見させて頂く機会がございました。

そのなかで率直な意見は、ここなら私の家族がなくなったときに任せたい!と思える葬儀社は数社しかないということです。

ほとんどの仕事がそうですが、会社というのは収益を上げていかなければ成り立ちません。

そんな中でご遺体の処置というのは時間や手間、スタッフ教育そして感染リスク対応に大きなコストがかかる割には収益化ができないというのが現実ではないでしょうか。

またご遺族が葬儀の経験がない方がほとんどなため、何が正解か分からないということです。

そのため一番大切な故人様に対してのフォローというのは後回しになりがちな葬儀社が多いのも事実です。

ではどうすればしっかりと対応してもらえる葬儀社を見つけることができるのか、に関してはまた後程まとめに書きたいと思います。

③納棺・湯灌会社

こちらは葬儀社と提携をしてご遺体の処置やメイクを専門に行っている会社です。

映画おくりびとでもっくんが主演を務めたモデルが納棺会社です。

まず亡くなった方を送り出すご家族が直接依頼をすることはほとんどなく、依頼をした各葬儀社と提携をしている納棺・湯灌会社が対応します。

こちらは各会社でかなり差があります。

一口に納棺会社と言ってもパフォーマンスをメインとしたエンタメ系の納棺会社、とにかく数をたくさんこなして流れ作業で行う納棺会社、故人様をお風呂桶などを用いてお湯に入れ身体を洗い流す湯灌会社、処置をメインとし、腹水がたまっていたりなど状況によっては吸引処置を行う会社、事故でお亡くなりになった方など損傷が激しい方を修復復元する納棺会社。などなど種類は多岐にわたります。

葬儀社の方から「納棺を依頼すれば綺麗になります」と言われても実際にはそうでない場合も多くありますので注意が必要です。

費用の目安としては7~15万円くらいが相場ではないでしょうか。

こちらは地域や亡くなられた方の状態にもよるため、いくらとは断言できません。

また修復復元となると時間もスキルもかなり必要なため費用も掛かる傾向にあります。

どのくらいと区切るのが難しいですが、復元ができる納棺会社は全国でも限りなく少ないのではないかと思います。

④エンバーミング

こちらはエンバーマーという有資格者がご遺体の血液を抜き防腐処置を行い状況によって縫い合わせたり薬品を使い処置を施すご遺体の処置になります。

勿論遺体の修復復元をすることも可能です。

費用目安は基本料金が15万~25万円くらいのところが多いのではないでしょうか。

長期保存を目的とし起源はエジプトのミーラであると言われています。

日本ではあまり聞きなじみのないエンバーミングですが、土葬が中心のアメリカでは元大統領 エイブラハム・リンカーンやマイケルジャクソンもこがのエンバーミングが施されたと言われています。

現在では最高峰の技術であることは間違いありませんが費用が高額になること、技術にも限界はあることをご理解いただければと思います。

また私もエンバーミングを施したご遺体は何百と見た経験がないため、一概には言えませんが、エンバーマーの腕や好み手法で最終の状態は異なります。

以上上記4つのご遺体処置がありますが、じゃあお客様はどう選べばいいのか何を基準にすればいいの?と思われると思います。

主観にはなりますが、このポイントを聞いて頂ければいいのではないかと思います。

1亡くなった方の口や目を閉じることはできますか。

(ドライアイスを顎に当てる以外での方法で)

ドライアイスを顎に当てる事は多くの葬儀社で行われていますがこちらは喉や顎したがドライアイスで低温火傷してしますためしっかりと対応できる葬儀社ではおススメはしません。

方法としては2つあります。

コットンなどの綿を使い特殊な技法で口を閉じる。

口の中から縫い合わせる

2ご遺体専用のメイク用品を使っているから

亡くなった方の肌というのは生きた方の肌とは全く異なります。

科学的な根拠はありませんが、化学療法や抗がん剤治療、胃ろうを行ってる方には市販の化粧品ではほとんど化粧がのりません。

一般的な化粧品というのは体温があることでのりや状態が変わるものが多いため、ご遺体専用で作られた化粧品を使っているほうがいいと考えられます。

3衣服の着せ替えができるか

生前愛用していた服を着たい、着せ替えてほしい。病院の服でなくしっかりと葬儀の着物(装束)に着せ替えしてほしい。

意外とこれができない葬儀社は多いです。

亡くなった方のにスキニーデニムを履かせたりあまりにも複雑な洋服に着替えさせるのは困難なこともありますが、服の着せ替えに対応してくれる葬儀社かどうかは確認するといいと思います。

4腹水などの吸引処置ができるかどうか

こちらは必ずしも必要な処置ではないため絶対にできなければならないというわけではありせん。

しかし私たちがどのような状態で亡くなるかは誰にもわかりません。

そのため、このような処置が行えるかはとても大切なポイントになります。

また、それに合わせて医療産廃処理をしっかり行っているかも大切なポイントになります。

血液や身体の中から出たものに関しては非常に感染リスクが高く危険なため適切な処分方法が必要となります。しかし、残念なことに処分には費用が掛かるためこれを行わない会社があることも事実のため気を付けましょう。

以上4点ができる葬儀社であれば亡くなられた方に関しての対応は安心して任せることができる方思います。

またこの記事は大まかな説明のためニュアンスや疑問に思うこともあるかもしれませんが、気になることがあれば各葬儀社さんや郡上市で葬儀のご依頼の方は当社セレモニーホール藤までお問い合わせ頂ければと思います。

また同業者様からのご質問等に関しましては当社までお問い合わせください。

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