ダイバーシティやSDGsこの言葉を聞かない日がないというほど馴染みの言葉になってきました。
近年の日本の葬儀業界でも多様化が進んでいます。
様々な考えや想いを持つ方々がより自分の思いに近い葬儀を執り行いたい。
その気持ちから多様化が進んでいます。
一般葬、家族葬、社葬、無宗教葬、直葬、樹木葬、宇宙葬、海洋葬、パッと上げるだけでも多くあります。ここに記していない葬儀の形もまだまだたくさんあります。
今回お話ししたいのは家族葬に関してです。
私たちも時代の流れから家族葬をテーマにした家族葬専門の葬儀会館を持っております。
ところで家族葬とは何ですか?と問われたときに相手にしっかりと説明のできる方はいるでしょうか。
家族葬はこうだから家族葬で葬儀を執り行いたいんだ。と話せる方は少ないのではないでしょうか。
では家族葬とは何か。
明確には定義はございません。10数年前から耳にするようになった造語です。
今回は葬儀のお手伝いをする我々の目線で見た家族葬とはこういった形です。というものをいくつかご紹介したいと思います。
1・生計も共にする家族と行うものを家族葬。1-5名程度
2・上記に+故人の兄弟や喪主の兄弟家族を呼んで行う家族葬5-15名
3・上記に+両家の親戚従妹程度までを呼ぶ家族葬15-30名
4・上記に+親戚付き合いのある親族と故人と親しかった方を数名呼ぶ家族葬30-40名
この4つ目の葬儀からは正直なところ家族葬と呼べるのかは微妙なラインです。
当社があります岐阜県郡上市では田舎のため近所付き合いや古き良き風習もまだまだ多くあるため、家族葬といいっても40名以上参列されることは当たり前にあります。
しかし都市部では、家族葬会館と名の付く祭場はそもそも参列できるスペースや駐車場などがないため自然と人数を制限しなければ難しい会館がほとんどです。
近年は15名程度でちょうどくらいの会館が多く出来ているのではないかと思います。
そのため一口に家族葬といっても地域性やそれぞれの方の考え方によって全く異なるということです。
じゃあ結局どう葬儀を行えばいいのか分からないじゃないか。と思われる方もいると思います。
ここで一番大切なのは事前相談に行くことです。
自分で事前相談へ行くことも大切ですが、忘れていけないのは、喪主を務めるであろう方や家族と話し合うことが大切です。
また送り出される方に特別な思いやどこの葬儀場にしたいなどの思いがない場合も喪主予定者の方はしっかりと事前相談や会館見学をしておくことが大切だと思います。
家族葬で抑えたいポイント5
1・実際に会場の広さはどれくらいなのか
2・遠方からくる方の交通手段や宿泊は葬儀場でできるのか
3・おおよその参列するであろう親族の把握
4・おおよその費用はどれくらいになるのか
5・本当に家族葬にしてよいか
1葬儀場の広さどれくらいなのか、郡上市では大型会館のみの運営の葬儀場もあります。
そのため20名くらいで100名着席の会館で葬儀をしてガランとして寂しい思いをしたなどのお話を聞くこともあります。
会館見学は10分もあればできる所がほとんどかと思います。
当社ではお電話で見学のしたい日にち時間をご指定頂ければ見学可能です。
2自宅の近所だから、ここでいいやは危険です!ご自身の自宅の近所であっても遠方の親戚やお勤めの本社から社長ないしは上層部の方がお見えになる多くあります。その際その葬儀会館のホームページはしっかりあるのか、連絡対応はしっかりしてもらえるのかを必ず確認しておきましょう。
3葬儀ではお香典返しや食事など人数把握が必要なことが多くあります。実際に葬儀にならないと誰が来るのか分からない部分もあるかと思いますが、大まかにでも人数把握ができていると実際その時に慌てず葬儀の準備を進めることができます。
4葬儀の話をするのは不謹慎、縁起でもない。確かに20年前はよく言われていました。不幸があったなんて言葉もよく使われますし、確かに縁起のいいものではないかもしれません。
しかし何十万、一般葬になれば百何十万と決して安い買い物ではないのは事実です。
例えば車を買うとき、ただ近所にあって今目に入ったからこの車を購入する。なんて方は限りなく少ないと思います。知り合いがその車に乗っているから私もこの車でいいやなんてことも稀かと思います。
大まかな見積であれば10から15分もあれば見積もりが取れますのでやはり事前相談をお勧めします。
ここでご注意いただきたいのが、電話で大まかな金額を確認することです。
当社の場合はしっかりとお聞きかせ頂いた情報からなるべく明確なお見積もりをお伝えいたしますが、とりあえず安く伝えとけ!て葬儀社は結構あるんですよ。
実例であった話ですが、亡くなられた親族の方から葬儀の相談に乗ってあげてほしいと連絡があり、お受けしました。通夜から初七日法要まで葬儀全てを30万で行いたいとお電話いただき、当社ではさすがに難しいです。とお答えし、一緒にプランのご検討をしませんかとお伝えしました。
一度別の会社へ連絡すると別の葬儀社さんへ連絡後折り返しを頂きOO葬祭は30万でできるそうですよ。
そちらに頼みます。とご連絡いただき別の葬儀社さんで葬儀をされることになりました。
後日親族の方からしまったわーと泣きのご連絡とその後のお骨をどうしたらいいのかのご相談がありました。結局は家族葬で百万円以上葬儀費用が掛かって担当者の説明もよく分からなかったとのこと。
他社さんでいつでもそうなのかと言われれば決してそうではないと思いますが、担当される方が葬儀の知識が乏しかったり、そもそも葬儀の仕事をやりたくなくとも葬儀の仕事をしている場合もある事は事実です。
そのため事前相談と見積はしっかり行っておくことをお勧めします。
5本当に家族葬にしていいのか。これは郡上市ならではかもしれませんが、郡上は地域の繋がりというものが本当に濃い街だと感じます。
葬儀ともなると情報はグループラインがあるんじゃないのかというくらい早く話が広がるものです。家族葬会館というものはそもそも家族で葬儀を執り行うことに特化した会館設計になっているため大人数の参列を考慮した設計にはなっていません。
例えば会葬者が50名親族が30名ともなるとどこの家族葬会館も受付などが混雑し親族も困惑状態になってしまう場合もございます。
また葬儀費用を抑えるためスタッフの人員も少なく設定されている事が多く、町内や頼母子講などの友人のお手伝いを依頼してないのがほとんどです。そのため親族により多くの負担がかかってしまう場合があるのと、葬儀があったことを知らず後日49日まで毎日誰かしら弔問者が見えて家を留守にすることが出来なかったという場合もあるんです。
なんとなくおじいちゃんも大分年だし参列もないから家族葬でいいやと思っていても敬老会や趣味の友達、同級生、喪主や親族の方の知り合いが参列されることもございます。
ですので家族葬にするにはメリット、デメリットをよく理解してご検討される事をお勧めします。
以上家族葬に関してを今回は記事にしてみました。
こちらの内容も家族葬のほんの一部の事しか書ききれていないためまた随時記事にしていければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またこの記事は大まかな説明のため、ニュアンスや疑問に思うこともあるかもしれません、。
気になることがあれば各葬儀社さんや郡上市でご葬儀のご依頼の方は、当社セレモニーホール藤までお問い合わせ頂ければと思います。
また同業者様からのご質問等に関しましては、当社までお問い合わせください。
郡上市での一般葬・家族葬・直葬・安心葬儀は藤葬祭へ
有限会社花屋の加藤
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